チシマザサは、北日本から日本海側の山地に多いササの仲間です。若いタケノコは「ネマガリダケ」と呼ばれ、山菜として親しまれています。林床に群生し、雪や斜面の影響を受けて根元が曲がるように伸びることが名前の由来として知られます。
- よみ
ちしまざさ
- 分類
イネ科ササ属
- 概要
山地の林床に群生するササの仲間。若いタケノコはネマガリダケとも呼ばれ、北日本や日本海側の山菜として親しまれる。
- 見分け方
根元付近が曲がるように立ち上がる稈、ササらしい幅のある葉、林床にまとまって広がる群落が手がかり。タケノコは淡い黄緑から赤紫を帯びることがある。
- 似ている種類
クマイザサ、チマキザサ、クマザサ類など。ササ類は地域差や変異が多いため、葉の大きさ、稈の太さ、節、鞘、分布環境を合わせて確認する。
- 観察できる時期
通年。若いタケノコは主に春から初夏。
- 観察できる環境
山地の林床、ブナ林、林縁、沢沿い、雪の多い地域の斜面など。
- 季節ごとの差異
春から初夏:ネマガリダケとして知られる若いタケノコが出る。
夏:葉が茂り、林床に濃いササ群落をつくる。
秋から冬:葉や稈が残り、積雪地では倒伏や曲がりが目立つ。- 注意点
山菜として利用されるが、採取可否は地域のルールや土地所有、保護区域の指定を必ず確認する。ササ藪は見通しが悪く、クマとの遭遇や道迷いの危険があるため、単独で奥へ入りすぎない。食用にする場合は同定に不安があるもの、古く硬いもの、傷みのあるものは避け、十分に加熱する。