ジャゴケは、茎や葉の区別がない扁平な葉状体を広げる苔類です。湿った土や岩、沢沿いなどで群落をつくり、葉状体表面の六角形に近い網目模様が蛇の鱗のように見えることから名づけられました。
- よみ
じゃごけ
- 分類
ジャゴケ科ジャゴケ属(苔類)
- 概要
湿った土や岩の上に、幅広く扁平な葉状体を這わせる大型の苔類。光沢のある濃緑色で、表面には蛇の鱗を思わせる網目模様が見える。
- 見分け方
葉状体は幅広く二又に分かれ、表面が六角形に近い区画に分かれて見える。各区画の中央には小さな気室孔があり、全体に光沢がある。成熟すると円錐形から円盤状の雌器床をつける。
- 似ている種類
ゼニゴケ、ヒメジャゴケ、オオジャゴケなど。ゼニゴケは葉状体表面の模様や無性芽器の形が異なる。ジャゴケ類は外見だけでは判断しにくい場合があるため、細部や生殖器官も確認する。
- 観察できる時期
通年。生殖器官は主に春から初夏に観察しやすい。
- 観察できる環境
沢沿い、湿った岩や土、日陰の斜面、湧水の近くなど、湿度の高い場所。
- 季節ごとの差異
春から初夏:葉状体がみずみずしく、生殖器官も観察しやすい。
夏:乾燥の少ない日陰や水辺で群落が目立つ。
秋から冬:湿潤な場所では葉状体を引き続き観察できる。- 注意点
観察時は葉状体や生殖器官を踏みつけたり、必要以上にはがしたりしない。ジャゴケ類には外見が似るものがあるため、写真だけで種レベルの断定が難しい場合がある。