ナツツバキは、初夏に白い花を咲かせるツバキ科ナツツバキ属の落葉高木です。シャラノキとも呼ばれます。白い5弁花は一日ほどで落ちることが多く、開花期には花とつぼみを同時に観察できます。成木では樹皮が薄く不規則にはがれ、灰褐色や赤褐色、淡色が混じる斑模様になります。
- よみ
なつつばき
- 分類
ツバキ科ナツツバキ属
- 概要
山地の林内などに生える落葉高木。初夏に白い5弁花を咲かせ、シャラノキの別名でも知られる。庭木として植えられることも多い。
- 見分け方
花は白色で直径5〜7cmほど、花弁は5枚で縁に細かな波状のしわがある。葉は互生し、楕円形から卵形で先が鋭く、縁に鋸歯がある。成木の樹皮は薄片状にはがれ、淡褐色・灰褐色などの斑模様になる。
- 似ている種類
ヒメシャラ、ヤブツバキなど。ヒメシャラは花がより小さく、樹皮は赤褐色で滑らか。ヤブツバキは常緑で葉に強い光沢があり、主な開花期も異なる。
- 観察できる時期
通年。花は主に6〜7月、果実は秋、樹皮は通年観察できる。
- 観察できる環境
山地の林内や林縁。庭園、公園、寺社などに植栽されることもある。
- 季節ごとの差異
春:新葉が展開する。
初夏〜梅雨:白い花が咲き、丸いつぼみも見られる。
夏:緑の葉が茂り、若い果実が育つ。
秋:果実が熟し、葉が色づく。
冬:落葉後も斑模様の樹皮を観察できる。- 注意点
落花しやすい花なので、開花状況は短期間で変わる。植栽個体を観察・撮影する際は管理区域へ立ち入らず、枝や樹皮を傷つけない。