ホタルイカは、春に沿岸へ近づく小型のイカです。体に発光器をもち、青白く光ることからこの名があります。透明感のある体、短い胴、赤みを帯びて見える内臓、腕の先の発光器が観察の手がかりになります。
日本海側、とくに富山湾の春の風物詩として知られますが、生きた姿を見ると食材としての印象とは別に、深い海と沿岸を行き来する小さな頭足類としての姿がよくわかります。
- よみ
ホタルイカ
- 分類
ホタルイカモドキ科ホタルイカ属
- 概要
発光器をもつ小型のイカ。春に沿岸へ寄ることで知られ、青白い発光と透明感のある体が特徴。
- 見分け方
体は小さく透明感があり、外套膜内の赤みを帯びた内臓が透けて見える。腕や眼の周辺などに発光器があり、暗い場所では青白い光を放つ。泳ぐ姿では短い胴と前方へ伸びる腕が目立つ。
- 似ている種類
小型のイカ類とは似るが、春の沿岸で見られる時期、体の大きさ、発光器、透明な体つきが手がかりになる。写真だけで細かなイカ類を判別する場合は、体長や腕の形、発光器の位置も確認したい。
- 観察できる時期
主に春。地域によって差はあるが、産卵期に沿岸へ近づく時期に観察しやすい。
- 観察できる環境
ふだんは沖合から深めの海にすみ、春の夜に沿岸や湾内へ近づくことがある。
- 季節ごとの差異
春の夜、海面近くや定置網周辺で姿が見られることがある。青白い発光は暗い環境で目立つ。
- 注意点
食用として親しまれるが、野外で拾ったものや生の個体を安易に食べない。寄生虫などのリスクがあるため、採食する場合は流通上の処理や加熱・冷凍など安全管理が確認されたものに限る。観察時は漁港や海岸の立入禁止、夜間の足元にも注意する。