Species

アブラゼミ

人家周辺、公園、雑木林
木の幹にとまり淡い緑色の半透明な翅を伸ばした羽化直後のアブラゼミ
よみ

あぶらぜみ

分類

カメムシ目セミ科アブラゼミ属

概要

アブラゼミは、夏の雑木林や公園、人家周辺でよく見られる大型のセミです。成虫は茶褐色のまだら模様がある不透明な翅を持ち、「ジージリジリ」と油がはぜるような声で鳴きます。幼虫は地中で木の根から汁を吸って育ち、夏の夕方から夜に地上へ出て羽化します。

見分け方

成熟した成虫は黒褐色の体と、褐色のまだら模様がある不透明な前翅が特徴です。羽化直後は体が白色から淡い緑色で、翅も乳白色から半透明に見えます。時間がたつと体と翅が硬くなり、アブラゼミらしい褐色の模様が現れます。

似ている種類

ミンミンゼミ、ニイニイゼミなどと同じ時期に見られます。成熟したアブラゼミは褐色で不透明な翅を持つため、透明な翅のミンミンゼミと区別できます。ただし、羽化直後は色や翅の透明感が普段と異なるため、体の大きさ、翅脈、抜け殻、時間経過後の体色も手掛かりにします。

観察できる時期

成虫は主に7月から9月に見られます。羽化は夏の夕方から夜に多く、木の幹や草、柵などで観察できます。

観察できる環境

雑木林、公園、街路樹、庭木のある人家周辺など。幼虫は樹木の根がある地中で生活し、成虫はさまざまな樹木の幹や枝にとまります。

季節ごとの差異

夏、幼虫は日暮れ頃に地上へ出て木などを登り、背中が割れて成虫が現れます。翅を伸ばした直後は淡い色ですが、数時間かけて乾燥・硬化し、褐色へ変化します。成虫の声は夏の日中から夕方に目立ちます。

注意点

羽化中や羽化直後は体と翅が非常に柔らかく、触れると翅が変形したり落下したりするおそれがあります。ライトを近距離から長時間当てず、手を触れずに静かに観察してください。抜け殻を採る場合も、羽化中の個体がいないことを確認します。

観察記録