ダントウボウは中国原産のコイ科の淡水魚で、日本では国外外来種です。体高のある銀白色の体と小さな頭、長い臀びれが特徴です。霞ヶ浦・北浦では増加傾向が報告され、稚魚の採集から自然繁殖も確認されています。
- よみ
だんとうぼう
- 分類
コイ目コイ科ダントウボウ属(Megalobrama amblycephala)
- 概要
中国原産の淡水魚で、中国では食用魚として養殖される。日本では国外外来種として一部水域で確認され、霞ヶ浦・北浦では増加傾向と自然繁殖が報告されている。植物質を主に利用するが、国内水域での生態系や漁業への影響が懸念される。
- 見分け方
体は強く側扁して体高が高く、頭は小さい。体色は背側が灰色から灰褐色、体側から腹側が銀白色になる。口は小さく、尾びれは深く二叉する。臀びれの基底が長く、分枝軟条数が26本以上と非常に多いことが重要な識別点。
- 似ている種類
ヘラブナ、ゲンゴロウブナ、ワタカなど、体高のある銀白色のコイ科魚類と似る。写真だけでは判断が難しい場合があるため、頭部と口の形、体高、鱗、尾柄、臀びれ基底の長さを確認し、可能なら臀びれの分枝軟条数を数える。
- 観察できる時期
一年を通して生息する。産卵期は主に5月から6月ごろとされ、稚魚は初夏から夏に確認される。釣りや漁獲による観察機会は水域や季節によって異なる。
- 観察できる環境
中国では湖沼や河川などの淡水域に生息する。日本では霞ヶ浦・北浦とその流入河川などで確認されている。稚魚期から湖内の広い範囲を利用する可能性が報告されている。
- 季節ごとの差異
春:水温の上昇とともに活動し、5月ごろから産卵期に入る。
初夏:産卵が続き、稚魚が確認され始める。
夏:稚魚から成魚まで湖沼や河川で活動する。
秋:成魚が釣りや漁獲で確認される。
冬:淡水域で越冬する。- 注意点
中国原産の国外外来魚。捕獲した個体を別の河川や湖沼へ生きたまま移動させたり、放流したりしない。取り扱いや処分は自治体・水域管理者の案内に従い、釣りや採捕では漁業権、禁漁期間、漁具など現地の規則を確認する。背びれなどで手を傷つけないよう注意し、食用にする場合は衛生的に処理して十分に加熱する。