Species

アメリカナマズ

魚類
網の上で体側と深く二叉した尾びれを見せるアメリカナマズ
よみ

あめりかなまず

分類

ナマズ目アメリカナマズ科アメリカナマズ属(Ictalurus punctatus)

概要

標準和名はチャネルキャットフィッシュ。アメリカナマズの名でも知られる北アメリカ原産の淡水魚で、日本には食用目的で導入された。霞ヶ浦水系などで定着し、魚類や甲殻類、水生昆虫などを捕食する大型の外来魚として、生態系や漁業への影響が問題になっている。

見分け方

体は灰色から灰褐色で鱗がなく、口の周囲に上あご2対、下あご2対の計8本の口ひげがある。背びれの後方に小さな脂びれがあり、尾びれが深く二叉する。幼魚では体側に小さな黒点が見られることがある。背びれと胸びれには硬く鋭い棘がある。

似ている種類

在来のナマズは頭がより扁平で、尾びれの切れ込みが浅く、脂びれをもたない。ギギ類も口ひげと脂びれをもつが、一般に小型で体色や尾びれの形が異なる。確実な識別では、脂びれ、深く二叉する尾びれ、口ひげの本数、ひれの棘を確認する。

観察できる時期

一年を通して河川や湖沼に生息する。水温が上がる春から秋は活動が活発になり、釣りや漁獲で観察されやすい。産卵は主に初夏から夏に行われる。

観察できる環境

流れの緩い河川、湖沼、ダム湖などの淡水域に生息する。日本では霞ヶ浦・北浦と流入河川、利根川水系などを中心に確認されている。濁りのある水域や泥底にも適応する。

季節ごとの差異

春:水温の上昇とともに活動が活発になる。
初夏から夏:産卵期にあたり、浅場や物陰を利用する。
秋:活発に採餌し、釣りで確認されることがある。
冬:活動は鈍るが、深場などで越冬する。

注意点

外来生物法で特定外来生物に指定されている。許可なく生きたまま飼育、運搬、譲渡、販売、輸入、野外へ放つことなどは原則禁止される。釣り上げた個体を別の場所へ生きたまま移動・放流せず、現地の自治体や水域管理者の案内に従う。背びれと胸びれの棘は鋭く、刺さると強く痛むため、素手で不用意につかまない。食用にする場合は衛生的に処理し、十分に加熱する。

観察記録

淡水域