銀白色でリボンのように細長い体をもつフリソデウオ科の深海魚です。日本近海を含む北西太平洋に分布し、普段は沖合の中層域で暮らすため、沿岸の海面近くや浜で観察される機会は多くありません。
- よみ
さけがしら
- 分類
アカマンボウ目フリソデウオ科サケガシラ属(Trachipterus ishikawae)
- 概要
日本と台湾を含む北西太平洋に分布する深海魚で、最大体長は2mを超えます。体は強く側扁して細長く、銀白色の体側と大きな眼、頭部から尾へ続く長い背びれが特徴です。通常は沖合の中層域にいますが、まれに沿岸へ漂着したり海面近くで見つかったりします。
- 見分け方
体はリボン状に長く、尾へ向かって細くなります。体側は銀白色で、背びれは赤みを帯びることがあります。眼が大きく、尻びれはありません。成長に伴って幼魚期の長い鰭条が短くなり、外見も変化します。
- 似ている種類
同属のテンガイハタや近縁のリュウグウノツカイに似ます。リュウグウノツカイの成魚は頭部付近の背びれと腹びれが著しく長く、さらに大型になります。サケガシラとテンガイハタは、とくに幼魚では外見だけの識別が難しいため、鰭条数や体の計測、専門家による確認が必要な場合があります。
- 観察できる時期
沿岸での出現はまれで不定期です。漂着、定置網などへの混獲、海面近くへの浮上によって見つかることがあります。
- 観察できる環境
北西太平洋の沖合にある表層から水深1200mほどまで。主に中層域に生息し、まれに港や沿岸の海面近くへ現れます。
- 季節ごとの差異
春:沿岸での漂着や海面近くへの出現例がある。
夏:沖合の中層域で暮らし、通常は目にする機会が少ない。
秋:定置網などで偶発的に見つかることがある。
冬:沿岸への漂着例があり、荒天後の海岸で見つかることがある。- 注意点
海面近くに現れた個体や漂着個体は弱っている場合があります。追い回したり素手で持ち上げたりせず、離れて観察します。深海魚の出現と地震を直接結びつける科学的根拠は確認されていないため、観察記録として扱い、災害の予兆と断定しないようにします。食用に向かないとされ、市場に出回ることはほとんどありません。