Species

カヤキリ

木枠のすき間に縦向きにとまる細長い緑色のカヤキリ

カヤキリは、ススキやヨシなど背の高いイネ科植物が茂る草地で見られる大型のキリギリスの仲間です。細長い体と長い前翅をもち、夏には「ジャー……」と大きな連続音で鳴きます。

よみ

カヤキリ

分類

バッタ目キリギリス科カヤキリ属(Pseudorhynchus japonicus)

概要

カヤキリは日本に分布する大型のキリギリス類です。成虫の体長はおよそ63〜67mmで、緑色型と褐色型が知られます。主にススキやヨシなどの茎を食べ、背の高い草本がまとまって生える明るい草地で暮らします。

見分け方

頭部が前方へ鋭くとがり、全体に細長い体形をしています。前翅は細く長く、腹部を覆って後方へ伸びます。緑色の個体がよく見られますが、褐色型もいます。夏の夜に聞こえる大きな「ジャー……」という連続した鳴き声も有力な手がかりです。

似ている種類

クサキリ、ヒメクサキリ、クビキリギスなどの細長いキリギリス類と似ます。カヤキリは大型で太く、頭部の先が強くとがることや、非常に大きな連続音で鳴くことが特徴です。ただし幼虫や写真だけでは判別が難しい場合があるため、体の大きさ、頭部、翅、鳴き声、生息環境を合わせて確認します。

観察できる時期

成虫はおもに7月〜9月に見られます。地域や気候によって前後します。

観察できる環境

ススキ、ヨシ、ツルヨシなど背の高いイネ科植物が茂る明るい草地に生息します。河川敷、湿地の周辺、堤防、休耕地などで見つかることがあります。

季節ごとの差異

春:卵で冬を越した個体がふ化し、幼虫が育ち始めます。
初夏:背の高い草地の中で幼虫が成長します。
夏:成虫が現れ、夜を中心に大きな声で鳴きます。
秋:植物の茎や葉の間などに産卵します。
冬:卵の状態で越冬します。

注意点

人に危険な毒はありませんが、大型であごや脚が強いため、むやみに手でつかむと噛まれたり脚のとげで傷ついたりすることがあります。地域によっては生息地の減少によりレッドリストへ掲載されているため、草地を踏み荒らしたり必要以上に採集したりせず観察しましょう。

観察記録

建物の木枠付近