Species

アマガエル

両生類 人家周辺、公園、田んぼ、草地
落ち葉と細長い葉の間にいる、目を通る褐色の帯が見える緑色のアマガエル
よみ

アマガエル

分類

無尾目アマガエル科アマガエル属(ニホンアマガエル:Dryophytes japonicus)

概要

アマガエル(標準和名:ニホンアマガエル)は、北海道、本州、四国、九州などに広く分布する小型のカエルです。水田や湿地、草地、森林、人家周辺などに生息し、繁殖期以外は水辺から離れた草木の上でも見られます。昆虫やクモなどの小動物を捕食し、指先の吸盤を使って植物や壁面を登ります。体色は周囲の環境や温度などに応じて緑色から褐色、灰色へ変化します。

見分け方

鼻先から目を通って鼓膜付近まで続く褐色から黒褐色の帯が重要な特徴です。背面は緑色、褐色、灰色などに変化し、細かな斑紋が出ることもあります。指先には丸い吸盤があり、垂直な面や葉の上を移動できます。写真では鮮やかな緑色の背面、目を通る褐色の帯、指先の吸盤が確認できます。

似ている種類

シュレーゲルアオガエルやモリアオガエルの幼体に似ます。ニホンアマガエルは鼻先から目の後ろへ続く褐色の帯が明瞭ですが、シュレーゲルアオガエルにはこの帯がありません。モリアオガエルは成長するとより大型になり、虹彩が赤みを帯びる傾向があります。体色だけでなく、顔の帯、体格、虹彩、指先の形を合わせて判断します。

観察できる時期

おもに春から秋に活動します。春から初夏の繁殖期には、水田や池、湿地の周辺で雄の鳴き声を聞く機会が増えます。冬は土中や落ち葉の下などで冬眠します。

観察できる環境

水田、湿地、池や水路の周辺、草地、林縁、庭や公園など。繁殖には浅い止水域を利用し、非繁殖期には草木の葉や低木、人家の壁面などでも見られます。

季節ごとの差異

春:冬眠から目覚め、水辺へ移動して繁殖活動を始めます。
初夏:水田や浅い池で雄がよく鳴き、産卵とオタマジャクシの成長が見られます。
夏:幼体や成体が草地、林縁、庭などで活発に昆虫を捕食します。
秋:気温が下がるまで活動し、越冬場所へ移動します。
冬:土中や落ち葉の下などで冬眠し、地上では見つけにくくなります。

注意点

皮膚から分泌される粘液が目や口、傷口に入ると刺激になることがあります。触れた手で顔をこすらず、観察後は手をよく洗ってください。カエルの皮膚は乾燥や薬品に弱いため、必要以上に触らず、扱う場合は清潔な水で手を湿らせて短時間にします。生息地の落ち葉や植生を荒らさないように観察します。

観察記録

草地