Species

シロザケ

魚類 川、河口、海辺
秋の河川で水しぶきを上げながら段差を越えて遡上するシロザケ
よみ

しろざけ

分類

サケ目サケ科サケ属(Oncorhynchus keta)

概要

一般に「サケ」「アキサケ」「アキアジ」とも呼ばれる回遊魚。川で生まれた稚魚は海へ下り、北太平洋などで成長した後、成熟すると産卵のため河川へ戻る。遡上した親魚は産卵後に一生を終え、その体は川や森の生態系を支える栄養源にもなる。

見分け方

海で生活する時期は背が青みを帯び、体側は銀白色。産卵期に河川へ入ると銀色が薄れ、黒、褐色、赤紫色などが混じる婚姻色が現れる。体は太く、尾びれには目立つ大きな黒斑がない。成熟したオスは吻が伸びて曲がり、背が高く見えることがある。

似ている種類

カラフトマスは尾びれや背に黒い斑点が目立ち、成熟したオスは背が大きく盛り上がる。サクラマスは一般にシロザケより小型で、遡上時期や体色も異なる。体色は成熟度で大きく変わるため、尾びれの斑点、体形、遡上時期を合わせて確認する。

観察できる時期

成魚の遡上は主に秋。地域や河川系群によって夏の終わりから冬まで幅がある。春には河川から海へ下る稚魚が見られることがある。

観察できる環境

成長期は北太平洋、オホーツク海、ベーリング海などの海域で生活する。成熟後は沿岸、河口を経て出生河川へ遡上し、砂礫底で湧水や伏流水のある場所などに産卵床を作る。

季節ごとの差異

春:稚魚が河川から海へ下る時期。
夏:海で成長する個体に加え、地域によっては早い群れが沿岸へ戻る。
秋:成魚の遡上と産卵を観察しやすい。
冬:遅い群れの遡上や産卵、産卵後の個体が見られることがある。

注意点

河川でのサケの採捕は法律や都道府県の規則により厳しく制限または禁止されているため、必ず地域の規定を確認し、観察だけにとどめる。遡上中の個体を追い回したり、産卵床へ立ち入ったりしない。魚道や河川施設周辺では安全な場所から観察する。

観察記録

河川の段差