- よみ
コカマキリ
- 分類
カマキリ目カマキリ科コカマキリ属(Statilia maculata)
- 概要
コカマキリは、本州、四国、九州などに分布する中型のカマキリです。体色は黄土色、灰褐色、暗褐色など変化が大きく、まれに緑色の個体もいます。草地、林内、畑、人家周辺など幅広い環境に生息し、樹上よりも地表付近を歩き回ることが多い種類です。ほかの昆虫を鎌状の前脚で捕らえて食べます。
- 見分け方
体長はおよそ4〜6.5cmで、オオカマキリやハラビロカマキリより小ぶりです。鎌状の前脚の内側には黒色を中心に白色や紫色を伴う目立つ斑紋があります。前胸は細長く、翅は腹部を覆います。褐色型では全身が枯れ草や地面に似た色になります。写真では小型で細身の褐色の体と、前脚内側の黒い斑紋が確認できます。
- 似ている種類
ウスバカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどに似ます。コカマキリは前脚内側にある黒、白、紫色の特徴的な斑紋が識別の手掛かりです。ウスバカマキリの緑色型とは特に似ることがあるため、体色だけでなく前脚内側の模様、前胸の形、体格を合わせて判断します。
- 観察できる時期
幼虫は春から夏に成長し、成虫はおもに8月から11月に見られます。暖かい地域では晩秋まで活動する個体があります。
- 観察できる環境
草地、林縁、林内、畑、河川敷、公園、人家周辺など。地表や低い草の上で見つかることが多い種類です。
- 季節ごとの差異
春:卵鞘から幼虫がふ化し、小さな昆虫を捕らえて成長します。
初夏:幼虫が脱皮を重ね、草地や林縁で活動します。
夏:成虫が現れ始めます。
秋:成虫の観察機会が多く、交尾や産卵が行われます。
冬:卵鞘の状態で越冬します。- 注意点
人に危険な毒はありませんが、強くつかむとかまれたり前脚の棘で傷ついたりすることがあります。観察するときは無理に持たず、道路上にいる場合も安全を確認して近くの草地へ移す程度にします。卵鞘や周囲の植生を採取・破壊しないでください。
Species
コカマキリ
昆虫
人家周辺、公園、草地、雑木林