- よみ
ミシシッピアカミミガメ
- 分類
カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属(Trachemys scripta elegans)
- 概要
ミシシッピアカミミガメは、アメリカ合衆国南部からメキシコ北東部を原産とする淡水ガメです。幼体が「ミドリガメ」の名で広く流通した後、飼育個体の遺棄などによって日本各地の池や河川に定着しました。流れの緩やかな水域を好み、魚類、水生昆虫、甲殻類、水草などを食べます。日中は水面から出た倒木や岸で日光浴する姿がよく見られます。
- 見分け方
頭部の両側、目の後ろにある橙赤色の細長い斑紋が最も分かりやすい特徴です。頭や首には黄色い縦縞が入り、背甲は緑褐色から暗褐色で、若い個体では黄色い模様が目立ちます。背甲後縁はやや鋸歯状です。成長した雄は全身が黒っぽくなり、赤い斑紋が不明瞭になることがあります。写真では水面の倒木に上がり、首の黄色い縞を見せて日光浴しています。
- 似ている種類
在来のニホンイシガメやクサガメ、同じアカミミガメの亜種であるキバラガメなどに似ます。ミシシッピアカミミガメは目の後ろの赤い斑紋が特徴ですが、黒化した雄では目立たないことがあります。ニホンイシガメには頭部の赤斑がなく、甲羅の後縁がより強くぎざぎざします。頭部の模様、甲羅の形、腹甲の斑紋を合わせて判断します。
- 観察できる時期
おもに春から秋に活動し、晴れた日には倒木や岸辺で日光浴します。冬は水底の泥や物陰で活動を抑えて越冬しますが、暖かい日には姿を見せることがあります。
- 観察できる環境
池、沼、流れの緩やかな河川、水路、公園の池など。泥のある水底、水生植物、日光浴できる倒木や岸辺がある穏やかな水域を好みます。
- 季節ごとの差異
春:水温の上昇とともに活動を始め、日光浴する姿が増えます。
夏:活発に泳ぎ、採餌や産卵のため陸上へ上がる個体も見られます。
秋:晴れた日には日光浴し、気温の低下とともに活動が鈍くなります。
冬:水底の泥や物陰で越冬し、観察機会は少なくなります。- 注意点
アカミミガメは2023年6月1日から条件付特定外来生物に指定されています。野外へ放したり逃がしたりすることは法律で禁止されています。飼育個体は逃げない設備で終生飼養し、規制内容は環境省の最新情報を確認してください。野生個体はかむことがあり、爪も鋭いため手を出さず、触れた場合は感染症予防のため石けんで手を洗います。
Species
ミシシッピアカミミガメ
爬虫類
公園、川、河口